
これは校正さんに「タイトルはこんなのを予定しています、ロゴはこんな感じにしたいなぁ」と見せた自筆の原案。
が、どうあがいてもロゴが作れねぇ!と絶望しまして。
表紙デザインとロゴデザインしてくださる方をココナラで探し、デザイナーさんに声をかけ「2026年3月のイベントで同人誌出す予定、印刷所の早割を利用したいので期日は2月中旬、表紙デザインとロゴデザイン、ポスターお願いしたいんですがいいですか?(超要約)」と質問しました。これが2025年10月頃。
あとまぁ、ポケモンは諸事情あって同人界隈ではかなりセンシティヴなジャンルで。印刷所ですら「ポケモン(含む任天堂)の同人誌は刷りません」って業者さん、たまーにいまして。
「ジャンルはポケモン(not成人向け)だけど大丈夫?その辺り日程空いてます?(超要約)」の筋通しの意味もありました。
なお、この後デザイナーさんにはスケジュール管理でお世話になったのは別のお話。
表紙とロゴができるまで
今回はWeb再録であり、本編はインターネット上で掲載していたので、作品の傾向を掴んでいただくためにもデザイナーさんに「本編はこちらで読めます」と私の個人サイト及びPixivのアドレスをお渡ししました。
また、デザイナーさんがポケモンSV履修済みとのことで、スムーズに話が通ったのは幸いでした。
……あれ?2連続で<幸運>ロール成功してません?(1度目は校正さんがポケモンSV履修済みだったこと)

これはデザイナーさんに渡した、表紙イメージの一部。
(この時点で印刷業者さんと背表紙の厚みがほぼ決定しており、印刷業者さんが用意したテンプレートに描きました。)
最初は2案くらい出したかったんですが、思いの外案が何も思いつかず……orz
何とか案を1つ出して「多分こんな感じになると思います」とお見せしました。

その後キャラクターを全員1人(1体)ずつ、バラバラに描きました。
今回表紙はA5サイズなので、最初のラフ画をB5サイズに合わせて拡大し、下書きし直して描きました。大きめに描いて、縮小かける方がまだ何とかなります。
ゼンローズ(コライドン)なんて尻尾が見切れるのは確定です。ただしデザイナーさんがどう配置をするかは不明なので、デザイナーさんが困らないように全身描いておきました。
ここでRGBとCMYKの特性を無視した色の塗り方をしてしまい、テストでCMYK変換したらケイティとミリーの炎の色が思いっきりくすんでしまい、色を塗り直しました。諸君、印刷出力するときはプレビューの設定だけでもいいからCMYKモードで確認するんだぞ、いいね。
さらに見様見真似で配置してみて「完成はこんな感だといいな」と、サンプルをいくつかお渡ししました。
(この時点でどの印刷所に入稿するか絞っていたので、印刷所が配布しているテンプレートに配置)
全員配置に一応意図があるので「この子はこういう気持ちでこう行動しています」という文章も添えました。以下、提出した資料の一部。
【裏表紙でも問題ない子達】
■エロイーズ(パーモット)
タナが走り出したのでついていっている
■アリスダブル(ドオー)
ついていく気はあるのですが、鈍足なので割と後ろの方にいます
■ペイザンヌ(デカヌチャン)
タナが走り出したのでついていっている(が、近くに魅力的な鉄くずがあったらひょいとそっちに飛んで行ってしまうかも)
■ゼンローズ(コライドン)
多分何も考えてない
全員が一斉に走り出したので「なになにおいかけっこー?」くらいの気持ち
こういう説明があれば、デザイナーさんが配置を変える時もこちらの意図から外れたものになりにくい。(あるいは「こういう意図があるならこういう配置はどうでしょう?」とデザイナーさんから提案していただける可能性が高い)
ただし私は文字の配置とかバランスとか見やすさとかはさっぱり。そういう部分はプロの方ならご存じでしょうし、もっとブラッシュアップしていただけるだろうと叩き台として渡した感じです。
なので今回は「1から全部作っていただく」よりも「自分がイメージしているものを、よりよくしていただく」の方が強かったです。
この時全員の全身イラストを提出した際に沿えた文章の一部。
ミリー(ソウブレイズ)の股の部分がパンチラ(?)しているので、まずいと思ったら背表紙や他のキャラクターで隠れるようにする等してください
この同人誌は一応全年齢対象です、一応。

これは叩き台として提出したサンプルの1つ。スカーレットのロゴのイメージで背景を鱗紋風にしてみたもの。
作るの楽しかったです。没りましたけど。

これは「ロゴはこんな感じにしてください」という資料。
勿論文章でも色々伝えたのですが(そちらは意味とかデザインの意図とか全部説明しちゃってるのでガッツリネタバレ)ちょっと指示が複雑だったこともあり、見せて伝わりゃあいいか!の精神で画像も送りました。
余談ですが、この辺り桜井●博氏のYoutubeチャンネル「レタッチ監修」「監修あれこれ」等の動画を参考にしました。ビジュアルで見せるのは強い。
諸君、デザイナーさんを泣かせないためにも最低限の叩き台は作りましょう。桜●氏だってマウスで描いてるんだからさ。
たまに「イラストレーターに依頼した時のラフ(とてもシンプルな棒人間やギリギリ形が分かるガッタガタの線)→納品された絵(超美麗)」の、そうはならんやろビフォーアフターがバズったりしますが、下手でも「こういう感じで」というラフは提出しましょう。プロの方ならちゃんと汲み取っていただけます……多分。
「こんな感じはどうでしょう?」とロゴと表紙のデザイン案が上がって来たのが約半月後。(デザイナーさんに指定された期日よりかなり前倒しでデータを渡したため、私がフライングしすぎたというのが大きい)
色々考えて一晩寝かせた後「この案がいい、でもここは修正して」と微調整をお願いしました。
この時表紙の修正をお願いしたときの1つがこれです。

タナ(人間)とケイティ(グレンアルマ)の距離がちょっと近すぎて「ケイティがタナの肩を抱き寄せようとしている」に見えてしまうので、この2人の距離を離すことは可能ですか?具体的に言うとケイティの握りこぶし1つ分くらい離れてると嬉しいかなと。
(最初に頂いた案ではタナとケイティの距離がかなり近かった)
「グレンアルマの握りこぶし1つ分」という謎のパワーワード。
また、決定や修正のお願い以外に「A案はここがかっこいいと思った、B案はそこが素敵だと思った」等の「ここ素敵・ここイケてる」ポイントも伝えるようにしています。
単純にデザイナーさんが喜びますし、デザイナーさんから新たな提案が頂けることもありますし。
この後ブラッシュアップしていただいたものを納品していただき、確認後に入稿しました。
これは表紙デザイナーさんに「当日のサークルスペースはこんな感じになります」とザクッと書いた資料。
もしかしたらポスターの配色に影響が出るかもしれない?という可能性を考慮し提出したものです。テーブルクロスも白&紺でポスターも白&紺だと色が沈んでしまいますし。

なお、この後表紙デザイナーさんから「実際に展示されるとこんな感じになります」と、この図にポスターと同人誌表紙が雑コラ(失礼)されたものが返ってきて爆笑しました。
いや、分かりやすいのはいいんです。「分かりやすい」は正義です。でももっと丁寧に描いておけばよかった……orz
ポスター
ポスターはA3タテでお願いしました。
しかしポスターを印刷していただける印刷所を探してみたらA3の取り扱いがなくて(殆どB1~A2の超大判)、A3に対応している印刷所にポスターだけ頼んでも送料とか諸々高いしな……となってしまい、コンビニプリントで済ますことに。
「ポスターの印刷所はお決まりですか?(要約)」と質問され「何も考えてませんでした、コンビニプリントを考えてました」と素直に白状しました。(白目)
(殆どの印刷所には入稿用テンプレートがあるので、それに合わせてデータを作るのは当然)
ポスターは当日朝、コンビニでプリントしてそのまま会場に持って行きました。ビッグサイトってセブンイレブンだけじゃなくローソンもあったんですね。
個人的メモ:机の縁にクランプで固定するタイプのポスタースタンドならB3でもいけた?
ただしコンビニプリント対応サイズはA3まで、A3までならコンビニで印刷する方がお手軽かも
ご対面は会場で
刷っていただいた同人誌は印刷所に直接搬入していただいたので、完成品を手に取るのが当日のイベント会場という初参加にしては中々リスキーなことをしたのですが。

ひゃっほーい!
こうして私のもとに届きました。いやー、印刷所さんも刷っていただいた上に真夜中に運び込んでいただきありがとうございます!
イベント後にセルフ出荷を利用する都合で「新刊のダンボールの大きさと重さ分かります?(超要約)」と印刷所に問い合わせたのですが、印刷所の報告では9.5kgとのことでした。そりゃあ重いわけだ。
誤字じゃないです
お手に取っていただけた方は表紙の仕掛けに気づいたと思います。
物理同人誌にも時々登場する、そのままでは読むことが出来ない文字列。
というか明らかに謎過ぎて、普通なら校正さんにもデザイナーさんにも印刷所にも「誤字じゃない?大丈夫?」と何処かで止められます。
ところがそれらを通過して物理同人誌になっているということは「こういう理由でこうしました」と校正さん・デザイナーさん・印刷所を納得させられる理由があったからです。
「Leet表記」と呼ばれるもので、つまるところ海外版ギャル文字です。一定の法則で解読が可能です。
これについてはデザイナーさん達にも「何故採用したのか、どういう意味があるのか」等の意図を説明したのですが、校正さんからも表紙デザイナーさんからも似たような感想をいただき、私はすごーく悪い顔をしております。
そしてそれが伝わる装丁になっており、私はとても悪い顔をしております。
というわけで、校正さん、表紙デザイナーさん、印刷所さんとあらゆる皆さんに助けていただきながら初めての同人誌を発行することが出来ました。
本当にありがとうございます。





