■兄

ペーパーマリオ オリガミキングのラストダンジョンのBGMを聴きながら、どーも私ってこういうイメージで漫画描いてるっぽいな?と気づきまして。
今描いている漫画の場合「こういう結末を迎える」ということは確定しているので(タナ達がどうなるかのオチは一応考えてます)、そのゴールに向かってただひたすら描いてるって感じです。
ゴールから見て「この展開を持ってくるためにはこのフラグを立てなきゃいけない」と、ひたすら逆算しているんです。
登山で言う鎖場みたいなもので、終着点にはしっかりと杭が打ち込んであって、その鎖が斜面に向かって伸びているだけ。だから足を置くのはここがいいなとか、こっちの方が登りやすいなと多少ブレようが、必ず杭には辿り着ける。Stardust(サンホラ)の歌詞じゃないですが、エンディングに向かってただただ歩き続けているだけなんです。
この「何時か終わりを迎える物語」に向き合う私の心情とオリガミキングのラスダンBGMが重なるのかなぁと。

まーこんな重苦しい道中曲ではありますが、せめて旅の途中でいい景色は見せたいですし。
Good-bye my earth(ダラバー)やPENETRATION(レイフォース)が似合う道程にはしたいです。

余談1:友達の家でエアライダー大会

友人がNintendo Switch2を手に入れたとのことなので、各自Joy-Con持ち寄ってエアライダー大会しようぜー!カラオケルームにする?レンタルルーム借りる?と話し合っていたんですが、突如友人の1人に「うち来る?」と提案されまして。
「この後●●くんちに集合な!」な放課後の小学生のノリで友人宅にお邪魔させていただき、楽しんできました。
というかですね、この年齢でこんな体験ができるってことが何よりも嬉しくってですね……!
画面が4分割で小さかったし何も見えてなかったなりに楽しかったです。ありがとうございました。

メモ:中央特快は三鷹まで止まらない

余談2:同人イベントに申し込みました

退路は断つ!というわけでイベントにサークル参加エントリーしてきました。
今まで描いてきたタナ達の漫画のWeb再録本出します。
なお単行本作業してたんですが、120P超えた辺りからパソコンが悲鳴を上げはじめまして……2022年~2023年6月くらいまでの分しか収録できなさそうですorz
何事もなければ2026月3月20日、夢はポケットの中に8(春コミ・東京ビッグサイト)にサークル参加予定です。

未来の私へ、サークルカットと情報変更は2026/1/20までです。

■兄

前々から描きたいと思っていた48Pが描き上がりました!長かった……!
この話を思いついたのが2022年12月頃、SV発売から割とすぐに思いついてはいたんです。ただ描き上げるまでに時間かかりましたし、その間ネタ被りが起きやしないかと戦々恐々としてました。あとまぁ、DLCどころか次の作品(ZA)も出ちゃったし……。
タイトルは表記の都合で「■兄」としていますが、読み方は……特に、考えてなかった……。
私は「ジュ」と読んでいます。

ゲームでピクニック中等に3Dのグレンアルマを観察したとき、真っ先に感じたのが「真っ直ぐ見られているのに、何を考えているのかよく分からない」という漠然とした不安でした。
恐ろしいぐらいにこちらを真っ直ぐ見ているけれど、何もかも見透かしているようだけど、本当は何を見ているの?これが描く発端でした。
なのでこのシーン、私の感想そのまんまだったりします。

また、ヨロイの背景や風貌からアイデアが出しやすいソウブレイズに対し、グレンアルマのヨロイについて言及してる話ってあまりなくて、それが私には奇妙に見えて。
ソウブレイズにもたらされた呪いも、グレンアルマにもたらされた祝福もベクトルの方向が違うだけで矢印は同じくらいの大きさのはずだから、グレンアルマに何も起きていないはずはないだろう。ならば彼らを進化させてしまうほどの祝福とは?呪いとは?その祝福は本当に祝福なのか?という疑問もきっかけです。

当然ですが、2022年末に思いついたときにいきなりこの話から描き始めてもよかったんです。
しかしいきなりニックネーム付きの子が出しゃばっていいものか、そもそもタナ達の人となりも説明していないうちにこの話を出してよいものかと考え「タナ達は、手持ちの子達はこんな子達なんです」と漫画で説明してからこの話を描くことに決めました。
(そもそもキャラクターメイクしたタナではなく、デフォルトキャラクターのアオイを出すという案もありました。この辺りかなり葛藤した)
まぁ……その結果が3年かかった訳です。今までひたすら長い助走だったわけです。

誤植じゃないです、わざとです

ポケモンはポケモン同士で何らかの意思疎通ができていると思われますが、これは人間の話す言語とはおそらく全く仕組みが異なるものです。
なのでポケモンから見て人間の言語はポケモンの言語の文法やら何やらを全部無視した理解できない言語……というイメージで全部左右反転させてます。人間の感覚で言うと唐突にマイナー言語で話しかけられたような感覚です。
地味にこの吹き出し、処理がメンドーなんですよ……orz

例えば、我々人間であればある程度の知識があれば「ケイティ」「ミリー」は「英語圏で女性に使われる名前」と意味も含めて大体理解できます。
しかしポケモンは当然ながら意味や由来を理解できません。ただ「この音の塊は自分を呼ぶ何かである」と理解しているだけです。
フォントがおかしかったり文字がひっくり返ったりしている時は、何らかの意図があると考えていただいてOKです。

この世界ではピカチュウは「ピカチュウ」と鳴かない

基本的にうちの世界ではポケモンは人間の言葉を話しません。
(例外:ミュウツーの逆襲のミュウツー等)
ポケモンの話し声は人間にはゲーム音の鳴き声のように聞こえます。

カルボウ族の鳴き声は個人的にオノマトペにするとこんな感じですが、「ギ」に相当しそうな音は使われてません(個人的に)。

つまり本来出せないはずの声を無理矢理絞り出しているような悲鳴です。
貴方の想像する「最も嫌な音」のイメージで再生してください。
(個人的には流氷のこすれる音をイメージしてます)

イメージBGM

ポケモンSVのゲーム音楽にもこんな曲聴いてましたよーという、ガッツリ私の趣味が出てる話です。

28P~、2回目のバトルシーン
「やさしい雨(TAM Music Factory)」
バトルシーンで敢えてこんな静かな曲を!?それが思いの外合うんです。
ちなみに、何人かのフレンドさんに事前に「次の漫画のバトルシーン、こんな曲のイメージだよー」と紹介したら「なんかおかしくない?」と総ツッコミでした。

34P~
「独想(姫神「千年回廊」)」
ケイティのイメージ曲は「一人静」「独想」なんですが、まぁ、そういうことです。

46P~
「The Sky of Sadness(猫叉Master)」
「ENDING~それぞれの未来へ~(ポケモンBWのエンディング)」
ここで一区切りはつくけれど、まだまだ物語は続いていくエンディングのイメージです。

ネームは「切る」もの

2022年年末、関東で開催されたイベントから帰るため、新幹線東京駅の待合室で椅子に座ってメモ帳にネームを切っていたんですが。
ネームを切るのに集中していて周りの様子にはあまり気を配れていなかったのですが、隣の席にやってきたのがお父さんとお子さんの2人組で。お父さんの方が「●●くんここで待っててね、飲み物買ってくるから」みたいに、よくあるやり取りをしていたのは聞こえていました。
隣に座っていた子はスイッチでゲームやってたんですが(あつ森やってたのは見えた)、私がメモ帳にあーだこーだ考えながら熱中している時に、どうもお子さんが私の手元のメモ帳をガン見していたらしくて。お父さん、一言「ネーム切ってるね」と。
この瞬間、真っ青になって顔上げてしまいました。そもそもこの言い回しは知ってる人しかしない。(後に本職の漫画家であることが判明)
そうです、漫画のネームは「切る」ものなんです。ギョーカイ用語ってヤツです。

これはP11~14のネーム。完成版とはちょっと変わってたりします。
そもそもネームとは何ぞやという話ですが、漫画を描く前の大きな骨格、家を建てる時の設計図のようなものです。「このページはこういうコマ配置にして、コマの中に誰(何)をどのような配置で描き込むか、台詞の位置はどうするか」みたいなものを決めます。あくまで大雑把な骨格なので細かく書き込む必要はないです。
もっと巨視的に見るなら「物語の起承転結を●●pに収めたいなら、起には■■p割いて、承には▲▲p割いて……そうするとこのシーンが冗長すぎるからカットするか」みたいなこともできます。
私は普段デジタルでざざーっとネームを切っているのですが、今回はゆくゆく物理書籍にする前提なので紙に描いて全体の流れを把握した方がいいと思い、メモ帳にネームを切りました。
でもまぁこのメモ帳、A5やB5と縦横比が異なるので、もし紙にネームを切る時は縦横比が同じメモ帳を使った方がいいと思います。

拝啓、あの時のお父さんへ。
今更ですが、あの時切っていたネームの漫画が完成しました。

没った展開

今のストーリーにまとまるまで色々考えてたっぽいです。

・場所がアカデミーではなく東1番エリア
(誰かとトラブルを起こす→誰かに仲裁してもらう流れが上手くいかなかったため、舞台をアカデミーに変更。ジニア先生にフラグを立ててもらう必要があったという理由もある)
・ミリーを止めようとした結果、切られるのがタナの腕
(サンドイッチを作るのが下手な理由に繋ぐ予定でした、あと多分人間の足じゃミリーに追いつけない)
・ケイティからミリーに「ジオジュエル(ジオヅム)から預かった」と言ってきよめのしおを渡す
(ジオジュエルがメインパーティに入らなかったため没)
・グラウンドのシーン、実は雨を降らせたかったのですが、グラウンド自体屋根付きで没
(このシーンから雨を降らせるためだけに野宿も考えました、場所は東1番辺りで)

校正を依頼しました

校正協力:佐倉部秋乃様
今回校正をとある縁で知り合ったプロの方にお願いしました。前々から校正にはちょっぴり憧れがあったんですが、二次創作やジャンルについてある程度知識のある方じゃないと無理だなーと半ば諦めてまして。
同人活動あるある。誤字脱字、言葉の誤用とかこの表現くどくないか?とか。時々フレンドさんに台詞の誤字脱字を確認してもらったりしたことはあるんですが、フレンドさんはプロじゃないから細かい指摘は無理だし、私の漫画を楽しみにしている方達ですし、フライングもよろしくないかなーと。
……そしたら、二次創作の校正もイケます、仕事として引き受けますって方、実はいるらしくて。ということで有償で依頼しました。
依頼する前に「二次創作・漫画48P・ポケモンSVなんですけど可能ですか?(超意訳)」と事前に相談しました。ら、「ポケモンSVは履修済みなんでいけますよー(超意訳)」とアンサーしていただけたので、安心して任せることが出来ました。
見ていただいたのは文章部分の校正(台詞の誤字脱字衍字、人称のブレ等のチェック)です。あとポケモンSVの知識もあるとのことなので、NPCの口調のチェックも。(これはエンジョイ勢程度の知識があるというという点で割と甘めのチェックです)
今回引き受けてくださった方は文章部分のみ(絵のチェックや整合性の確認はできませんよと言う意味)という条件でしたが、これをしてもらえるだけで本当に助かる。

提出した原稿の一部。
実は納品した時点でトーンを貼っている最中であり(私はペン入れを終わらせてからトーン貼り、エフェクト入れ等をしている)、後半はペン入れだけがされた状態のままで原稿を提出しました。(トーン貼りの途中でもOKとのことだったので)
が、まぁペン入れだけだと分かりにくい場面もございまして。あと私がペン入れを後回しにしていたコマとか。
また「この台詞はあまり変えてほしくないな」って部分も青ペンで指示書きを書き込んでいました。
ポ●テピピ●クかよというツッコミはナシの方向で。

この原稿を渡した後、赤ペンが入って返ってきたのが数日後。
この後「この台詞、実はこういう意図ありました」みたいな補足説明のやり取りを何回か行い、訂正箇所を修正した上で2回目の原稿提出。(この時点で文章の校正はほぼ終わっている)
校正さんからオッケーを貰って今回はやり取りを完了させました。

ちょっと冗長だなーって台詞はまとめてもらえましたし、ここは省いてもいいよ、ここはどういう状況か分からないから補足の台詞入れた方がいいよってのも添削してもらえました。
何よりも驚いたのが「この台詞が出てきた状況・背景」ってのがほぼほぼ的確に汲み取られていること。その上で「こう直した方が伝わりやすいよ」と指摘していただけたところ。プロのちからってすげー!
私の漫画、ちょくちょく(どころじゃない)説明不足な部分はあるんですが「このことを指していたんですよね」って補足書き込みが多くて。
逆にちょっと解釈が違うよって部分はほぼこちらの説明不足や描写不足が原因だったので「この台詞は実はこういう意図でした」と説明すれば、それに合わせた新しい提案もしていただけました。
なので逆に言うと「どういう意図で発言したのか、どういう理由があってこういう台詞になったのか」という背景がしっかりしてないとまともなアンサーを返せないし、校正結果もふわふわになってしまう……多分。

今回校正していただいてひしひしと感じたのが、「如何に正確に情報を伝えられるように言葉を扱うか」というのを重要視しているということ。
ちょっと言い回しを変えるだけで、ちょっと言葉を足すだけで、伝わる情報が変わってしまう。選ぶ言葉のミスによって発生してしまう齟齬を極力排除しようとするのが校正の作業なんだなーと。
あと全体の流れも重要視している。例えるのが難しいんですが、花壇に花を植えるとして「じゃあ今回は春の花をテーマにしよう!」となったら、チューリップとかパンジーとか菜の花とか、春に咲く花でまとめると思います。そこに自分が好きだからと言ってヒガンバナ(本来は秋に咲く花)植えちゃったら、植物の知識がある方なら「あれだけ季節が違うじゃないですか」ってなって違和感バリバリになるわけです。
じゃあヒガンバナの代わりに何を植えよう、赤い花ならポピーとかどうですか、ユリ科の仲間ならヒヤシンスもどうですかと提案できるのが校正なんだろうと。
また、校正とは別に「ココ素敵」みたいな感想もいっぱい頂けて「うわー!細かいところまで見てもらえてる!」と感激しました。プロのちからって(ry

個人的大発見。私、気づかぬうちに台詞を漢字だらけにしていました。
つい癖で「何時(いつ)」「何処(どこ)」と書く癖があるのですが、「何時」と書くと「時間・時刻」の表現に固定されてしまうし「何処」と書くと「場所・位置」の表現に固定されてしまう。
なので校正としてはここはひらがなにするのが正解らしいです。(実際は商業誌の規定や作風等とすり合わせていく)
で、こういう漢字表記をひらがな表記にすることを校正では「開く」と言うらしくて。
個人的に「開く(業界用語)」は今年の個人的流行語大賞にしたい。

こうして私たちのもとへ届けられる。

校正を機に描き直したページの一例。

1P、自室のシーンが具体的にどのくらいの時間帯なのかが分かりづらかったとのことなので、背景に小物を追加したりしました。
私は漫画をピクトグラム的に描いているので、こういう分かりやすい小物を入れるの大賛成です。
世に出回っている商業誌はおそらくこうやって面白くなっているんだと思います……多分。

21P、「ごめん」の前に一拍欲しいとのことで「……ごめん」と校正されたのですが、私もこのシーン一拍欲しいなーって考えてまして。

というわけでコマが増えました。既にガッツリ書き込んでトーンまで貼ったコマをずらすの大変でした。
なので、もし校正を依頼するならペン入れが終わった程度の段階でお願いするのが一番かなと思います。(当社比)

ココナラでは他にも様々なサービスを出品している方がいます。同人誌の校正できます、小説漫画いけます、NLBLGL十八禁もOKって方もいますので「なーんか言い回し気に入らんな?」「自分じゃ誤字脱字見落とすから誰か助けて!」って時には頼ってみるのもありかもしれません。何も知らない方の目線はいいぞ。
あと他にも裏で相談させていただきました。本当にありがとうございます。(ドゲザン)

私は今回この校正さんとは凄く相性いいなーって感じましたが、どうしても人対人のサービスなので個人の相性というものはあります。
本当は依頼する前に複数の方に相談・依頼し、条件を比較しながら決めるのがいいと思います。まぁ……私は色々あってこの方に白羽の矢を立てましたが。
あとこれは商業誌じゃないし、最終的な決定権は私にあるので、全部直さなきゃダメって訳でもないです。でも商業誌だとここ直されるよってポイントを把握できるのは強い。

というわけで佐倉部さん、本当にありがとうございました。